儀式


満月の下
交わすのは 赤いグラス
闇の中 彼方と二人切り
絡み合う躯 探り合う指は
互いの疵痕を剔り 愛撫する

私の唇 染めるのは口紅の朱か
それとも彼方の・・・赤?

甘い吐息に混ぜる誓い
背中に立てた爪は 所有の証

偽善のための祝福も
傲慢な赦しも要らない
欲しいのは
彼方に触れる権利と
それを裏付ける永遠

血の絆は二人を縛る鎖
決して解ける事はない
死すら二人を別つことは無い

さぁ、夜が明ける前に
一緒に闇へと溶けましょう

朝が破滅を呼ぶ前に

深夜に思いついて友人に送りつけた詩を改良しました
艶っぽく、かつ下品にならないようには気をつけたつもりなのですが・・・
ちなみに、テーマは吸血鬼と人間との愛の結末でした

2012/12/25 14:55

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