薄紅の花


散っていく薄紅の花


声にならない悲鳴
言い表せない苦しみ
のばした手は虚空をつかむ

消えない傷み
助けを求める
呻きは風に消える

哀しみに濡れた瞳
想いが溶けて涙となり
地に還る

凍り付いた時間
魂は巡り合い
溶けた想いは形となり
光が出会う

凍り付いた時間が暖められ
記憶が動きだす


また薄紅の花が咲く

少し前、自作の小説の前振に書いた物です。
結局その小説は完成しなかったんですが、気に入ってる詩なので載せてみました。

2013/01/16 02:39

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